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節税・会計2026-07-07

赤字法人の繰越欠損金活用法【最長10年の税金対策2024】

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繰越欠損金とは

繰越欠損金とは、当期の赤字を翌年以降に繰り越して、黒字年度の所得から差し引くことで、法人税を軽減する制度です。赤字が出た年度に全て損失処理でき、その損失を最長10年間保有できます。

2018年度の税制改正により、繰越欠損金の繰越期間は9年から10年に延長されました。これにより、赤字企業の経営基盤強化が促進されています。

繰越欠損金が使える期間と限度額

項目 内容
繰越可能期間 最長10年間
控除限度額 各年度の課税所得の100%まで(制限なし)
対象法人 全ての法人(大法人除く)
提出書類 繰越欠損金の明細書

繰越欠損金の使用例

具体例:A社の場合

  • 2023年度:赤字▲1,000万円 → 繰越欠損金1,000万円発生
  • 2024年度:黒字800万円 → 繰越欠損金800万円を控除後、課税所得0円
  • 2025年度:黒字600万円 → 残りの繰越欠損金200万円を控除後、課税所得400万円
  • 2026年度以降:繰越欠損金なし

この場合、A社は10年以内に1,000万円の赤字をすべて相殺でき、その間の法人税負担を大幅に軽減できます。

繰越欠損金の活用時の注意点

  • 10年の期限厳守:10年を超えた繰越欠損金は使用できません。経営状況を注視し、活用期限内に黒字転換できるよう計画が必要です
  • 税務調査の対象:赤字を計上した年度の決算書が税務調査の対象になりやすいため、正確な記帳が重要
  • 資本金の変更時の注意:支配権が50%超変わると繰越欠損金が制限される可能性があります
  • 決算書への記載義務:繰越欠損金を使用した場合、決算書に「繰越欠損金の明細」を記載する必要があります

繰越欠損金を活用した節税対策のポイント

  • 赤字決算でも申告は必須。赤字申告により繰越欠損金が発生します
  • 繰越欠損金の残額を毎年確認し、10年以内に活用する計画を立てましょう
  • 黒字転換時期を見極め、繰越欠損金の活用タイミングを最適化します
  • 会計顧問や税理士と相談し、多角的な節税策との組み合わせを検討してください

赤字法人でも10年間の繰越欠損金制度を活用すれば、黒字転換時の法人税負担を大幅に軽減できます。制度の理解と計画的な活用が、経営安定化への重要なステップとなります。

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